8月読んだのまとめ

「営繕かるかや怪異譚」 小野不由美

 これ以上書かれると無理流石に無理! ってあたりでうまいこと尾端さんが出てくるので逆に安心感があった。ホラーがとにかく苦手なんだけど(エロとグロはいくらでも割と行ける)これは読めた。ナイス尾端。 堂原さんがなんだか可愛かった。
 個人的に腐女子が喜ぶ要素は見当たらず。

 

「りかさん」 梨木香歩

「澄んだ差別をして、ものごとに区別をつけて行かなくてはならない」というおばあちゃんの言葉が、わかったようなわからなかったような。大事なことだというのは直感的に感じたので、この澄んだ差別とは何か? をもう少し咀嚼していきたい。「家守」のシーンがとても嬉しかった。まさに「家守綺譚」に繋がる言葉だと思う。
 腐女子が喜ぶ要素は見当たらなかった。

 

パブリックスクール 群れを出た小鳥」 樋口美紗緒

BL小説を久しぶりに読んで、もっとお尻を大事にしてあげてほしいと長時間電車に揺られて限界になったお尻を抱えながら思った(関東から九州まで10時間電車に乗る地獄のような旅程だった)。礼くんがとてもけなげで、まあよく相手をしばかないものだと思いながらも男同士の激情相撲に腐女子は大喜び! 今後も幸せにやっていってほしい。ディスコミュニケーションによるすれ違いを年単位でやってきたカップルなので……

 

「宮廷神官物語」 榎田ユウリ

今回も魅力的なキャラクターとストーリーだった。続きが気になる。王子と護衛の膝枕に大喜びしてしまった。腐女子なので……結局呪符の話はどう収拾がつくんだろう。続きが気になる(10月頃発売らしい)
ところで表紙のおのこが格好良すぎませんこと~~?

 

「夏の塩」 榎田尤利

ずいぶん昔に読んだのを再読。事務員の女性の話が記憶に残っていて(といってもどの本で読んだのかはさっぱり忘れていた)ああこの本だったのか、と思った。初読時の私が何を思ったかはもう覚えていないけれど、浮世離れして生きる魚住がとにかく痛々しい。マリさんの豪快さと繊細さを羨ましく感じた。

 

「帝都一の下宿屋」 三木笙子

三木笙子を信じろ! 桃介に対する主人公の振る舞いに腐女子大満足。いつも通り割とあっさり問題は解決する感じ。

 

 

おしまい