5月読んだのまとめ

ライト文芸(キャラクター小説)とライトノベルの違いがいまいちよくわかってない。エッチじゃないラノベライト文芸って区分でいいの? わから~~ん!!!!

来年からの仕事が無事見つかったので(やったー!)これまで仕事探しにかけていた時間を本を読むことと長時間の昼寝に使えた。いい月だった。一生こうやって過ごしたい。つまり働きたくないということです。

 

 

●カカノムモノ  浅葉 なつ

 帯の「美青年・バディものが好きならこれ!」みたいなアオリ文に惹かれて買った。
けれど予想よりバディ色が薄かったのでもっと濃かったら好みだった。

 

●カカノムモノ2 思い出を奪った男   浅葉 なつ

 1巻と比較して激烈男男感情が強くなっていて大喜び! 従兄がバディに大嫉妬する! けれど従兄の話はメインではなかったので、おそらく次巻で進む話なのかも。楽しみ。

 

●若葉の戀  小林典雅

 この表紙を見て思うところがない家守■譚のオタクはいなかった(ところで「キングレ■の冒険」の人たちに似てる)。
恋物語というだけあって面倒臭く辛いこと間違いなしの将来についてはほぼ触れられていないので読んでてしんどくはない。
初っ端から「旧制高校の不衛生ぶり」が描写されているので好感度高かった。

 

パブリックスクール 檻の中の王   樋口美紗緒

 身寄りのない可愛い系の少年(受け)がひたすら不憫な目にあう! 好きな人は大好きな要素を詰め込んだカンジ。心理描写が細やかで読みごたえのあるボーイズラブだった。人気シリーズなのにも納得。続きが気になる。

 

●ノーモアベット   一穂ミチ

 正直読んだ直後何の感想も浮かばなかった恐ろしい小説だった……「幸せになれて良かったね!」くらいしか思えなかった……
この作者は多筆ということでボーイズラブ小説人気検索をしてみると頻繁に上位に入ってくるけれど正直私には合わないような気がする。

 

●イエスかノーか半分か   一穂ミチ

 同上……読んだ直後何の感想も浮かばなかった恐ろしい小説だった……(二回目)「幸せになれて良かったね!」くらいしか(二回目)
このシリーズはかなり人気らしいけれど面白いとは思えなかったから、やっぱりこの作者は私には向いてないんだと思う。今後はこの作者のは避けたほうが賢明かもしれない。

 

●もってけ屋敷と僕の読書日記   三川みり

くじけずこれからも男が二人並んでいる小説に挑み続けたい。男が二人並んでいる限り……腐女子の意地と誇りをかけて……

 

●月世界紳士録   三木笙子

 三木笙子先生を信じて福利厚生度を上げよう。
 ミステリとして読む場合にはライトノベルの域を出ていないとは思うけれど、人間ドラマ・男同士の掛け合い・落ち着いた雰囲気と文章で大喜び。
あと時々こじらせた腐女子が喜びそうなやり取りがあったのも良かった。私は腐女子なので。

 

●f植物園の巣穴   梨木香歩

 家守綺譚で人生を滅茶苦茶にする決心を固めたくせにf植物園の巣穴は未読だったのが自分でも信じられない。
 不思議の国の佐田豊彦、でまとめられるような気がする。中盤までの主人公佐田の、妻に対する発言というか女性(概念的な意味で)に対する評価が腹立たしいことこの上なかった……読んでて嫌な気持ちになってしまった。終盤になるとその冷たい突き放したような態度の理由がわかるけど。
幻想的な雰囲気や文体の心地よさ、夢と現実が混ざる様子が良かった。オススメ! 尚、男性同士の濃厚な精神的交流はない。

 

●吉祥寺のパン兄弟

 ひ、表紙に顔の綺麗な男が二人並んでてしかも帯に「兄弟愛」だなんてアオリ文があったから買っちゃった~~! 恋愛要素皆無の人情系の話。「なんやかんやでうまくいってよかったね」という読後感。読んでてお腹が減るので寝る前に読んでは駄目。

 

銀の匙    

 わくわくTwitterランドで大暴れしてたらフォロワーが「銀の匙って家守綺譚ぽい」とつぶやいていたので、暴れるのを止めて本棚の奥で眠っていたのを引きずりだして読んでみたら、まあ、なんと家守綺譚であることか! ただし私はガバガバ家守綺譚判定士なのでアテにしないでください。具体的にどこが家守綺譚なのかというと、風景の描写が美しいこと、「書き手」が彼自身の生活や行動、思考を細やかに記述しているところ、落ち着いた文章、などなど、です。全然具体じゃないな~

 

 ●文学男子のほっこり恋レシピ   牧山とも

文学、ごはん、ボーイズラブ! 好きなものを3つ組み合わせたBL小説が面白くないわけないと思ったけど、あまり趣味じゃなかった。
「スパダリ」が好きではないのと、地の文の不慣れな感じ(急に使用語彙が硬くなったり柔らかくなったりと読んでいて引っ掛かりを感じる)が原因? 

 

 ●丹生都比売   梨木香歩

 表題作と「夏の朝」がお気に入り。全編を通じて、心に沁み込んでいくような美しい文章だった。草壁皇子の心のやわらかさ、現実に抗うことなく受け入れていく生き方、そして情景の美しさが素晴らしかった。この本の醍醐味はあとがきにあるような気もする。帯にも書かれている、あとがきの最後の一文が胸を打った。

 

 

今月は「パブリックスクール」「銀の匙」「丹生都比売」が面白かった。

 

 

ついさっきツイッターで見たんだけど風が強く吹いている、アニメ化マジ?! 嬉しすぎて変な踊りをしてしまった。

 

 

 

 

おしまい。